免疫療法について

免疫療法とは

APE-60人間には生まれつき免疫と呼ばれる体を守る働きが備わっています。体は、体の中に侵入した細菌やウイルス(抗原)を免疫力によって殺傷し、排除する能力を持っています。”予防接種”はこの働きを応用しています。代表的なのはインフルエンザ予防接種です。注射をすると体内でインフルエンザに対する免疫が形成され、ウイルスを敵とみなして体外に排除するようになるのです。私たちの健康は、免疫力が正常に機能しているおかげだといえます。 これまで、がん治療は手術や抗がん剤、放射線治療などが一般的でした。こうした標準治療は、がんだけでなく正常細胞にも強いダメージを与えることがあります。免疫療法は、患者さまの本来あるがんに対する自然治癒力を高めて(免疫力を活性化)がんの治療を行います。正常な細胞にダメージを与えず、副作用もほとんどないため、がん治療の新たな選択肢として期待が高まっています。現在受けている抗がん剤治療や放射線治療などと組み合わせて受けることで、より高い治療効果が期待されます。

※副作用について
本来、患者様ご自身の細胞を使用するため、38.5度までの発熱とそれに伴う倦怠感、もしくはワクチン投与局部の発赤以外、重篤な副作用は報告されていません。

 

免疫療法はどんな時におこなうのか?

がんの免疫療法は、さまざまな病期(がんの進行度合)で行うことができますが、その違いにより治療目的が異なります。たとえば、がんの再発予防や、抗がん剤治療、もしくは放射線治療時の免疫療法との併用による、治療効果の増強、あるいは緩和ケアと併用することでQOL(生活の質)の向上と、がんの進行遅延が期待されます。

有好内科クリニックで行う免疫療法

免疫療法には、それぞれの意味と役割があります。何か一つの免疫療法に偏るのではなく、患者さまの症状にあわせ、バランスのとれた治療を行うことが、意味のある治療だと考えます。

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NK細胞には、がんの情報(目印)や司令官からの指示が無くても、正常細胞以外の細胞だけを攻撃しに行く性質があります。 NK細胞療法は、NK細胞を体外で人工的に増やし、体内に戻すことによって、Tリンパ球が攻撃しきれなかったがん細胞を、強い攻撃力をもって攻撃する治療方法です。 詳細はこちら

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樹状細胞には、がんの情報(目印)を覚え込ませることにより、がん細胞を攻撃する指令を出す、司令官の役割を果たす性質があります。樹状細胞ワクチン療法とは、がんの情報(目印)を覚えさせた樹状細胞を体内に戻すことによって、体内に多くの司令官を送り込む治療方法です。 詳細はこちら

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Tリンパ球には、がんの情報(目印)を覚えることによって、がん細胞を攻撃する兵隊的な性質があります。患者さまのTリンパ球は、もともと体内にある樹状細胞からがんの情報(目印)を受け攻撃しに行きますが、患者さまご自身のTリンパ球(兵隊)数のみでは兵力不足にて攻撃しきれないため、体外で人工的にTリンパ球(兵隊)を大量に増やし、体内に戻すことで兵力を補充するのが活性化Tリンパ球療法です。 詳細はこちら

免疫療法の組み合わせ方

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活性化Tリンパ球療法で、もともと持っているTリンパ球(兵隊)の力を増幅させ、がん細胞を攻撃させた後、攻撃しきれなかったがん細胞をNK細胞で攻撃します。

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樹状細胞ワクチン(司令官)を体内へ投与し、体内のTリンパ球(兵隊)に がんの情報(目印)を覚えさせます。その後、活性化T リンパ球療法として、がんの情報(目印)を覚えたT リンパ球(兵隊)を体外で増殖し、体内に戻します。患者さまの病態に合わせ、投与法や回数について判断します。